無口な君は、誰よりも綺麗だった。

音楽室を出たあと。

気づけば四人で並んで帰り道を歩いていた。

夕焼けに染まる通学路。

紗羅は相変わらず楽しそうに話している。

「そうだ、詩ちゃん。」

「……?」

「一つ聞いてもいい?無理だったら答えなくて大丈夫だからね!」

園崎さんは小さく頷く。


「はい……なんでも。」


紗羅は少しだけ言いづらそうに口を開いた。

「どうして、いつも眼鏡を掛けてるの?」


「目、悪くないよね?」

その問いに、園崎さんは少しも驚くことなく答えた。

「……眼鏡がないと、異様に周りから見られるんです。」


「視線が気になるので掛けてるだけです、あと……その方が楽なので。」


淡々とした口調。

だけど、その言葉にはどこか諦めが混じっていた。

(そういう理由だったんだ……。)

でも、それはきっと園崎さんが綺麗だから。