無口な君は、誰よりも綺麗だった。

それを見ていた舜が、ギターケースを肩に掛けながら歩み寄る。


「俺もまだちゃんと自己紹介してなかったな。」


園崎さんは小さく顔を上げた。

「あ……朝倉くんは、同じクラスなので。」


「知ってます……。」


「おっ。」


舜は少し驚いたように笑う。


「知っててくれたんだ。」


「……それは、もちろん。」

その返事に舜は照れくさそうに頭をかいた。

「ありがとな分かんないことがあったら何でも聞けよ、遠慮しなくていいから。」

短い言葉だった。

だけど、その声はどこまでも優しかった。


「……はい。」


園崎さんは小さく頷く。


そのやり取りを少し離れたところから見ていた俺は、思わず笑みがこぼれた。


(よかった。)


少しずつだけど。

ちゃんと三人との距離が縮まってる。

きっと。

この四人なら――。

最高のライブができる。

そう、心から思えた。