無口な君は、誰よりも綺麗だった。

最後の一音が静かに消える。

音楽室には、しばらく誰も言葉を発さなかった。

その静寂を破ったのは――。

「園崎さん!!」

紗羅だった。

勢いよく駆け寄ってくる。

「すっごーーい!!」

「ギター上手すぎる!!」

「めちゃくちゃかっこよかった!!」

「え、え……?」

突然の勢いに、園崎さんは目をぱちぱちと瞬かせる。

「もう感動したぁ!」

そのままぎゅっと抱きつこうと両手を広げる紗羅。

「……っ!」

園崎さんはびくっと肩を震わせると、一歩、二歩と慌てて後ずさる。

「ご、ごめんなさい……!」

思わず両手を前へ出して距離を取る園崎さん。

その反応を見た紗羅は「あっ」と声を漏らし、慌てて手を引っ込めた。

「ご、ごめんね!私すぐテンション上がっちゃうタイプで!」

「嫌だったよね!?」

園崎さんはふるふると首を横に振る。