無口な君は、誰よりも綺麗だった。

先生の合図で、それぞれの持ち場につく。

舜はドラムスティックを握り直し、軽く深呼吸をした。

紗羅は鍵盤にそっと指を置く。

俺もベースを肩に掛け、園崎さんを見る。

園崎さんは白いエレキギターを抱えたまま、小さく目を閉じていた。

そしてゆっくりと息を吸う。


「それじゃあ、いくぞ。」


先生の声と同時に、舜がスティックを鳴らした。

「ワン、ツー、スリー、フォー!」

ジャーン──。

最初のコードが音楽室に響く。

続いて俺のベースがリズムを支え、紗羅のキーボードが優しく重なる。


その瞬間だった。


園崎さんのギターが加わる。


「……っ。」


思わず鳥肌が立った。


俺たちの音を壊すことなく。


それでいて、しっかりと存在感のある音。


まるで最初から四人で演奏していたみたいに自然だった。

(すごい……。)