無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「あの……。」


「ん?」


高杉くんが優しく振り向く。


「合わせる前に……ウォーミングアップをしてもいいですか?」


私がそう言うと、白石さんはぱっと表情を明るくした。


「もちろん!」


そう答えたかと思うと、私の顔をじっと見つめる。

「……え?」


「びっくりした!」


「園崎さんって、眼鏡外したらすっごく美人なんだね!」


「……っ。」


思わず目を丸くする。


(び、美人……!?)

そんなこと、一度も言われたことがない。


急に恥ずかしくなってしまい、思わず視線を逸らす。


「……ありがとう、ございます。」


小さくお礼を言うのが精一杯だった。


その様子を見た高杉くんたちは、くすっと笑う。


どこか柔らかい空気が流れる中、私は深呼吸を一つ。


ギターを構え、静かに弦へ指を添えた。

ポロン──。


優しい一音が、音楽室いっぱいに響き渡る。


その瞬間。

さっきまで笑っていた三人の表情が、一斉に変わった。