無口な君は、誰よりも綺麗だった。

音楽室の扉をそっと開ける。


ガラッ――。


中には、もう三人とも揃っていた。


どうやら私が最後だったらしい。

「……。」

静かに一歩踏み出すと、高杉くんがすぐにこちらへ駆け寄ってきた。

「あっ、園崎さん!待ってたよ!」

その笑顔は、まるで本当に私が来ることを信じていたみたいで。

思わず戸惑ってしまう。

続いて白石さんがにこっと笑う。

「園崎さん、おはよう!」


「来てくれてすっごく嬉しい!」


その明るい声に、少しだけ肩の力が抜ける。


「……。」


すると朝倉くんも優しく笑って言った。


「園崎、よろしく。」


たったそれだけの言葉なのに。

不思議なくらい温かかった。


(……こんなに迎えてくれるんだ。)


まだ私は、バンドに入るって決めたわけじゃない。

それなのに。

誰一人として迷惑そうな顔をしない。