無口な君は、誰よりも綺麗だった。

(この曲なら……。)


自然と頭の中に、音のイメージが広がっていく。


透明感のあるメロディー。


真っ直ぐな歌詞。


(もう少し、温かみのあるギターの音が合うかも。)


そう思った私は、ふと隣に置いてあるギターケースへ視線を向けた。


「……。」


この曲を弾くなら、いつものアコースティックギターじゃない。


私は静かにケースを開け、中から白色のエレキギターを取り出した。


そっと抱え、弦へ指を添える。

アンプのスイッチを入れ、小さく深呼吸をする。

そして、高杉くんたちの演奏へ自分の音を重ねた。