「行ってらっしゃい。」
飛鳥は優しく私を見つめる。
ぽんっ。
最後に頭を軽く撫でてくれた。
「ああ、行ってくる。」
飛鳥は頼くんと並んでステージへ向かっていく。
その背中は、とても頼もしかった。
私はそんな後ろ姿を見送りながら、小さく笑う。
昔は一人ぼっちだと思っていた私。
でも今は違う。
隣には、大切な仲間がいて。
大好きな音楽があって。
そして――
大好きな人がいる。
きっとこれからも。
悲しいことも、苦しいこともある。
それでも。
みんなとなら、乗り越えていける。
だって私たちの音は。
これからも、ずっと未来へ響き続けるのだから。
──完



