あの日から――。
Astralは五人で活動することになった。
一緒に練習して。
一緒に笑って。
一緒にライブに立って。
最初はぎこちなかった奈々さんとも、今では自然に笑い合えるようになった。
誰か一人が欠けるんじゃなくて。
五人だからこそ生まれる音がある。
そんな毎日を過ごしているうちに、気づけば半年が経っていた。
今日は推薦で呼んでいただいた、大きな野外フェス。
たくさんのお客さんの前で、私たちは最後の一曲を演奏し終える。
♪──ジャーン。
最後の音が空へ溶けていく。
「きゃーーー!!」
「Astral最高ーー!!」
「かっこいいーー!!」
「詩ちゃーーん!!」
「奏くーーん!!」
「紗羅ちゃーーん!!」
「舜ーー!!」
「奈々ちゃーーん!!」
会場いっぱいに歓声が響いた。
私たちは笑顔で何度も手を振り、ステージをあとにする。



