無口な君は、誰よりも綺麗だった。

困り果てていると、頼くんと目が合った。


そして思わず

「……よ、頼くん。」

頼くんは私を見て、くすっと優しく笑う。


「園崎さん。」


「はい?」


頼くんは奏くんと飛鳥をちらっと見た。

二人はまだ真剣な顔で向かい合っている。


「そのちゃんは渡さない。」


「それはこっちの台詞だから。」


……まだ続いてる。


頼くんは小さくため息をつくと、いたずらっぽく笑った。

「そこの2人ずっと言い合ってるから、
園崎さんは俺がもらっちゃいまーす。」


「えっ?」


その瞬間。

きゅっ。

頼くんが私の手をそっと握る。


「わっ……!」


「行こ。」


そのまま軽く走り出した。


「よ、頼くん!?」


頼くんが後ろを振り返りながら笑う。


「Astralのみんなも、あの2人は放って行こうか」


紗羅ちゃんが真っ先に吹き出す。

「あはははっ!賛成ーー!」


奈々さんも思わず笑ってしまう。

「ふふっ……いいかも。」


舜くんは呆れたように肩をすくめた。

「奏の奴、まったく……。」


そう言いながらも、頼くんの後ろについて歩き出す。