無口な君は、誰よりも綺麗だった。

詩side

――私が、もう一度バンドを……?


正直怖い。


その気持ちが、一番最初に浮かんだ。


もう二度と、人前で歌うことはない。


そう決めたはずだったのに。

高杉奏。

あの人は、真っ直ぐだった。

迷いのない瞳で、何度も私を見つめてくる。


『俺たちには、園崎さんが必要なんだ。』


その言葉が、頭から離れない。


だから私は、気づけば譜面と音源を受け取っていた。


『俺と同じように、園崎さんの歌に救われる人がきっと沢山いる!』


……そんなわけ、ないのに。


そう思おうとしても、胸のどこかが少しだけ温かくなる。