無口な君は、誰よりも綺麗だった。

みんなでパンケーキを食べ終えて。

今は五人で並んで帰っている。


前には、舜くん、紗羅ちゃん、奈々さん。

その少し後ろを、私と奏くんが歩いていた。


もうすぐ正門。

そんな時、奏くんがぽつりと呟く。


「そういえばさ、飛鳥くんには改めてお礼を言わないとな。」


「え?」


思わず奏くんを見る。


「飛鳥に?何かあったの?」


奏くんは少し照れたように笑った。


「そのちゃんを追い出して、数日経った頃。
飛鳥くんが学校まで来て、俺に会いに来たんだ。」


「……え?」


知らなかった。


飛鳥が……?

奏くんは前を向いたまま、静かに話し続ける。


「『何が本当に大切なのか、ちゃんと考えな。』って。」


「そう言われて、俺守り方間違えてたなって気づいて。」


私は思わず俯く。


(飛鳥……。あなたには助けられてばっかりだね。)


朝も会ったばかりなのに。

少しだけ会いたいな、なんて思ってしまう。

その時だった。

正門を出ようとした瞬間。