「もちろん!みんなも良かったら。」
私は紙袋をそっと取り出した。
中を開けると――。
「……。」
「……え。」
思わず固まる。
箱の中には、ふわふわのパンケーキが綺麗に並んでいた。
しかも。
一枚や二枚じゃない。
「すご……。」
(頼くん、朝から何枚焼いたの……。)
思わず呟く。
紗羅ちゃんは目を丸くしたあと、吹き出した。
「あははっ、頼さん本気すぎるでしょ!」
舜くんも小さく笑う。
「詩が誰かと分けるの、予想してたんじゃないか。」
奏くんも優しく笑いながら頷く。
「そのちゃんが一人で食べきれる量じゃないもんね。」
奈々さんも思わずくすっと笑った。
「……ふふ。」
その笑顔を見て、私は胸が温かくなる。
(頼くん、ありがとう。
あなたのおかげで、みんなが笑ってる。)
私はパンケーキの箱をみんなの前へ差し出した。
「はい、みんなで食べよう?」
「「いただきまーす!!」」
屋上に、久しぶりに五人の明るい笑い声が響いた。



