無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「五人……?」

舜くんが静かに呟く。


私は力強く頷いた。


「私は、誰かの代わりになりたいわけじゃない。」


「誰かを辞めさせて戻りたいわけでもない。」


「みんなで音楽をしたい。」


「だから、これから五人でAstralを続けられるなら。」

私は優しく笑った。

「私は、戻ります。」

屋上に静寂が広がる。


次の瞬間。

ぽろっ、と涙をこぼしたのは奈々さんだった。


「……なんで、なんでそんなこと言えるの……。」


「私、あんなに酷いことしたのに……。」

私はゆっくり奈々さんの前へ歩み寄る。


「だって、奈々さんもAstralが大好きなんでしょう?」

奈々さんは声にならないまま、何度も頷いた。


その姿を見て、紗羅ちゃんは涙を流しながら笑う。

「もう……詩ちゃんらしすぎるよぉ。」


舜くんも小さく笑みを浮かべた。

「これが、詩だな。」

奏くんは目元を押さえながら、嬉しそうに笑う。

「そのちゃんには敵わないな
ありがとう今度こそ五人で、最高のAstralを作ろう。」


その言葉に、夕日に照らされた屋上で五人はゆっくりと笑い合った。