無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「……奈々さんは。」


私は涙を拭いながら、小さく微笑んだ。

「Astralに必要な存在です。」


「毎日たくさん努力して。」


「Astralのために、全部を捧げてきたんですよね。」

奈々さんは泣きながら首を横に振る。


「ち、違っ……私は……。」


私はその言葉を最後まで聞かず、ゆっくり立ち上がった。

もう言いたいことは伝えた。

あとは帰ろう。

そう思って、一歩踏み出した時――。

「待って!!」


屋上に、大きな声が響く。

「そのちゃん……!」

奏くんだった。

思わず足が止まる。


「俺の話を聞いて!」

私は少しだけ目を閉じる。