無口な君は、誰よりも綺麗だった。

そして――。


もう一人。


見覚えのない、綺麗な女の子が立っていた。

長い髪を揺らしながら、どこか緊張した表情で私を見ている。


(……誰だろう、)


私はその子と奏くんたちの顔を交互に見つめた。

「奏くん……。」


「紗羅ちゃん。」


「舜くん。」


そして最後に、その女の子へ視線を向ける。


「……その人は?」


そう尋ねると。

四人の間に、一瞬だけ静かな空気が流れた。

奏くんはゆっくり息を吸い、静かに口を開く。

「そのちゃん紹介するね。
この子が……元Astralのギターボーカル。」


「奈々。」


その名前を聞いた瞬間。

私の体が、ぴくりと震えた。