無口な君は、誰よりも綺麗だった。

詩 side

(ちゃんと会いに行く。)


(今日は、自分の気持ちを伝えるんだ。)


朝、飛鳥と頼くんに背中を押されて今日学校へ来た。


二人からもらった勇気を胸に、


だけど、気づけばもう放課後になっていた。


「……。」


私は結局、一度も音楽室へ向かえなかった。


足は自然と、いつもの屋上へ向かっていた。


ガチャ。


扉を開けると、少しひんやりした風が頬を撫でる。

私はギターケースを下ろし、ゆっくりと相棒を取り出した。

そして静かに弦を弾く。