無口な君は、誰よりも綺麗だった。

音楽室に静寂が流れる。


誰も口を開かない。


俺は頭を下げたまま、返事を待っていた。


断られても仕方ない。


そう思っていた、その時だった。


「……譜面と音、ください。」


小さな声が、静かな音楽室に響く。


「……え?」


思わず顔を上げる。


園崎さんは俯いたまま、ギターケースをぎゅっと抱きしめていた。


「一度……聞いて見たいので。」


その言葉に、紗羅が目を丸くする。


「えっ……!」


舜も驚いたように園崎さんを見つめていた。


俺は一瞬言葉を失い、慌てて頷く。


「あ、ありがとう……すぐ用意する!」


譜面を取り出そうとする俺を見て、園崎さんは小さく首を横に振った。