無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「今日はさ、大事な話がある。」

その一言で、空気が変わる。

紗羅も笑顔を消し、舜も真っ直ぐ俺を見た。

奈々だけが首をかしげる。

「え?そんな改まってどうしたの?」


俺は覚悟を決める。

「……俺やっぱり、そのちゃんをAstralに戻したい。」


シン――。


音楽室が静まり返る。

真っ先に反応したのは紗羅だった。


「……っ!」


目を大きく見開き、次の瞬間には涙ぐんでいた。

「奏……。」

舜は静かに目を閉じ、小さく息を吐く。

「……やっと言ったか。」


まるで、その言葉をずっと待っていたようだった。

でも奈々だけは違った。


「……は?」


さっきまでの笑顔が、一瞬で消える。

「何言ってるの?」

低い声が音楽室に響いた。

俺は奈々から目を逸らさず、続ける。


「Astralには、そのちゃんっていう存在が必要なんだ。」


奈々は信じられないというように笑う。

「ははっ……。
じゃあ今度は私を追い出すってこと?」


「そんなことじゃない。」


「じゃあ何なの!?」


奈々の声が少し震える。