無口な君は、誰よりも綺麗だった。

頼くんは私に微笑むと、今度は飛鳥へ視線を向けた。


「飛鳥もパンケーキ食べる?」


飛鳥は椅子に座りながらメニュー表をちらっと見て、


「んー、俺はしょっぱい系で。」


と、いつも通りの落ち着いた口調で答える。


「了解。」


頼くんはにこっと笑うと、もう一度エプロンを整えてキッチンへ向かった。

フライパンを温める音。

材料を混ぜる音。

店内にはまた優しい空気が流れ始める。


その時。

「……詩。」


隣から名前を呼ばれた。


「なに?」


隣を見ると、飛鳥がじっと私を見つめていた。


「飛鳥?」


ゆっくりと飛鳥の手が伸びてきて――


そっと私の頬に触れる。