無口な君は、誰よりも綺麗だった。

店内をきょろきょろ見回していると、ふと気になって頼くんに尋ねた。


「そういえば……今日、ご両親は?」

頼くんは冷蔵庫を開けながら、振り返って笑う。


「んー?今日は二人で温泉旅行に行ってるよー
昔からすっごく仲良いんだよね。」


「そうなんだ。」


思わず笑みがこぼれる。


「素敵なご両親だね。」


「でしょ?」


頼くんはどこか嬉しそうに笑った。


そしてそのまま腰にエプロンを巻くと、冷蔵庫から卵や牛乳、小麦粉を取り出し始める。

私は目をぱちぱちさせる。


「え……。頼くんが作るの?」


すると頼くんは少し照れくさそうに笑った。