木目調の外観。
窓には可愛らしい花が飾られていて、手書きの看板がとても温かい雰囲気を出している。
「わあ……。」
思わず声が漏れた。
(なにここ……すごくおしゃれ。)
大きなお店じゃないけど、どこか落ち着く。
まるで隠れ家みたいなパンケーキ屋さんだった。
「こんなところあったんだね。」
思わずそう呟くと、頼くんは少し照れくさそうに笑う。
「知る人ぞ知る穴場なんだ。」
「へぇ……。」
わくわくしながらお店に近づく。
すると入口のドアに、小さな札が掛かっているのが目に入った。
『本日休業』
「あ……。」
私は頼くんの方を見る。
「頼くん、今日はお休みみたい。
でも場所は覚えたし、今度食べに来ようかな。」
そう言って笑うと、頼くんは「ふふっ」と小さく笑った。
そして――
カバンの中から一本の鍵を取り出す。



