普通に焦る。
でも、それ以上に。
飛鳥くんの目は、冗談を言っている人の目じゃなかった。
本気でそのちゃんのことを想っている人の目だった。
俺は紅茶の入ったカップを見つめながら、小さく息を吐く。
「……飛鳥くんは。」
「ん?」
「いや、飛鳥くんもそのちゃんのこと好きなんだ。」
そう尋ねると。
飛鳥は迷うことなく、静かに頷いた。
「うん今でも好きだよ。
たぶん、これから先も簡単には変わらない。」
その言葉に、店内の空気が少しだけ張り詰める。
俺もゆっくり飛鳥を見つめ返した。
「……俺も、そのちゃんが好き。
誰にも渡したくないって思うくらい。」
初めて。
自分の気持ちを、はっきりと言葉にした。



