飛鳥くんは少し肩をすくめた。
「だってさ。夏フェスで俺が詩に告白した時、高杉くんめちゃくちゃ分かりやすい反応してたじゃん。」
「え……。」
「目が完全に嫉妬むき出しっていうかさ、詩のことが好きって顔に全部書いてあった。」
「……マジか。」
思わず頭を抱える。
そんなに分かりやすかったのか、俺。
飛鳥はくすっと笑った。
「高杉くん隠すの下手そうだもんね」
「……否定できない。」
小さくため息をつく。
飛鳥はコーヒーカップを指でなぞりながら、穏やかな声で続けた。
「同じ人を好きになると、困るね。」
「……。」
その一言が胸に刺さる。
(同じ人……。)
つまり、飛鳥くんも、今でもそのちゃんのことが好きなんだ。
そう思った瞬間。
胸の奥がきゅっと締めつけられた。



