無口な君は、誰よりも綺麗だった。

バンッ!!

勢いよく扉を閉める音が響く。

奈々はそのまま音楽室を出ていった。

残されたのは。

静まり返った音楽室と。

誰一人、楽器を鳴らそうとしない俺たちだけだった。

俺はベースを見つめる。

そのちゃんがいた頃は。

ここは笑顔で溢れていた。

それなのに今は――。


「……。」


俺たちは。

本当に、これで良かったのか。