今目の前にいる飛鳥は
ただ純粋に、私を心配してくれている。
「……じゃあ、お言葉に甘えて。」
それに飛鳥は小さく笑った。
「ん、それでいい。」
◇
しばらくして。
飛鳥にお風呂場まで案内してもらい、使い方を教えてもらう。
それだけじゃなく。
「これ、使って。」
そう言って、着替えまで貸してくれた。
「飛鳥……。本当にありがとう。」
「気にするな、ゆっくり温まってこい。
あと鍵、ちゃんとかけろよ。」
「……うん、ありがとう飛鳥。」
そう言って、私はお風呂場へ向かった。
扉を閉めたあと。
私は小さく息を吐く。
(……なんだろう。)
(飛鳥が優しすぎて。)
嬉しい。
すごく嬉しい。
でも少しだけ、まだ慣れない。
中学生の頃の飛鳥とは違う。
今の飛鳥は私を責めることも、無理を押し付けることもない。
ただ本当に私のことを心配そうな顔をしていた。
「……。」
胸の奥が、少しだけ温かくなった。



