無口な君は、誰よりも綺麗だった。

それなのに俺は、何もできなかった。


そのちゃんの笑顔を守るって決めたのに。


何も……守れなかった。


「あぁ……。」


涙を拭っても、次から次へと溢れてくる。


「そのちゃんに……、会いたいな。」


ただ、その一言だけが口から零れた。


静かな部屋に、その声だけが小さく響く。


俺はゆっくりと目を閉じる。


眠れるはずなんてない。


それでも。


頭の中には最後まで、そのちゃんの笑顔と歌声だけが流れ続けた。