無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「好き……。」

震える声が静かな部屋に響く。


「好きだよ、そのちゃん。」


誰よりも音楽が好きで。


誰よりも努力家で。


誰よりも人に優しくて。


自分が傷ついていても、誰かのために笑える心の綺麗な女の子。

「ずっと一緒にいようって……。
ここがそのちゃんの居場所だって……。」


「俺が言ったのに。」


拳をぎゅっと握り締める。


「約束、破ってごめん。」


あの時、そのちゃんがどんな気持ちで音楽室を出て行ったのか。

考えただけで胸が苦しくなる。

「ごめん……。本当に、ごめん。」


俺が泣くなんて、絶対間違ってる。

今、一番泣きたいのも苦しいのも、そのちゃんなのに。