無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「……いや、園崎さん。」


(……え。)


久々のその呼び方に、心臓が大きく跳ねた。

(なんで突然……園崎さん?
なんだろう、すごく嫌な予感がする。)


奏くんは表情を変えないまま、淡々と言った。


「実はさ……山岸先生にも相談したんだけど。
明日から、園崎さんは来なくていいから。」


「…………え?」


頭の中が真っ白になる。

何を言われたのか、一瞬理解できなかった。

奏くんは、そのまま続ける。

「元々ここにいたギターボーカルの子が戻ってくることになった。だから、園崎さんは明日から来なくていいよ。」

その声は、あまりにも冷たかった。


優しい笑顔もない。


困ったような表情もない。


ただ、事実を伝えるような口調だった。


(……この人、本当に奏くん?)


混乱する私の横で、紗羅ちゃんも小さく笑う。


「奈々ちゃんの方が、やっぱり私たちに合うからね〜。ごめんね、詩ちゃん。」


「…………。」


舜くんは何も言わなかった。


でも、否定もしない。


三人とも同じ気持ちなんだと、その沈黙が教えていた。