無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「はは……。」


情けなくて、小さく笑ってしまう。


「ありがと。」


ハンカチを受け取り、目元をそっと拭く。


園崎さんは何も言わない。


励ます言葉も。


慰める言葉も。


ただ静かに眼鏡を外し、マスクを外すと、ギターケースを開いた。


「……園崎さん?」


ギターを抱え、ゆっくりと椅子へ腰掛ける。


そして——。


ポロン。


優しい音が教室に響いた。


一音、また一音と重なるたびに、張り詰めていた心が少しずつほどけていく。


園崎さんは目を閉じ、小さく息を吸った。


優しく。


真っ直ぐで。


どこまでも透き通る歌声。


歌うというより、一つひとつの言葉を大切に届けようとしているようだった。


その歌声は、まっすぐ俺の胸へ届く。