無口な君は、誰よりも綺麗だった。

気づけば私は、毎日のように嘘をついていた。

「忘れちゃいました。」

「家に置いてきました。」

「夢中で練習してたら、なくしちゃいました!」

笑って誤魔化すたびに、胸の奥が苦しくなる。


(……おかしい。)


ギターの弦。


譜面。


ピック。


偶然で、こんなに続くはずがない。


(これって……やっぱり嫌がらせ?)


一体、誰が何のために。

こんなことをするんだろう。


中学の頃は、こんなこと一度もなかった。


初めて経験する出来事に、戸惑いばかりが募っていく。


私は誰にも気づかれないように、小さく拳を握り締めた。

(……みんなには、まだ言えない。)

心配だけは、かけたくなかった。