無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「……奏くん。」


慌ててギターを隠そうとした、その時だった。


「えっ、そのギターどうしたの!?」


奏くんが驚いたように目を見開く。


(だめ……。みんなに心配かけたくない。)


そう思った瞬間、咄嗟に言葉が口から飛び出した。


「げ、弦……昨日張り替えようと思ってたんです!
でも寝ちゃって、そのまま忘れてました!」


自分でも苦しいと思うくらい、不自然な言い訳だった。


それでも奏くんは疑うことなく、ほっとしたように笑う。

「そっかぁ。そのちゃん最近ちゃんと寝れてるのか心配だったんだ、しっかり寝れてたなら安心した!」


そう言って、ぽんっと優しく頭を撫でてくれる。


「……。」


その温もりが、胸に刺さる。