無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「よし。」


いつものようにケースを開けた。


カチャッ――。


「……え?」


思わず手が止まる。

ギターを見た瞬間、頭が真っ白になった。


「……なに、これ。」


六本あるはずの弦。


その全部が、途中から不自然に切れていた。


一本だけじゃない。


二本でもない。


全部。


まるで誰かが、わざと切ったような切れ方だった。


「…………。」

呼吸が浅くなる。

昨日の夜も確認したけど、何ともなかった。


なのに、どうして……。


「そのちゃん?」


後ろから奏くんの声が聞こえる。

私は反射的にギターケースを閉じようとする。