無口な君は、誰よりも綺麗だった。

奏 side

少し離れた場所から、そのちゃんと頼さんのやり取りを眺める。

二人とも笑っていた。

頼さんは照れくさそうに笑っていて、そのちゃんも柔らかく微笑んでいる。


(……よかった。)


ちゃんと仲直りできたみたいだ。

そう思う反面――

胸の奥が、なんだか少しだけもやもやした。

その時。

ぷにっ。


「……ん?」


頬に違和感を感じて横を見る。


「な、なにするんだよ、舜!」


舜が無表情のまま、俺の頬をつまんでいた。

「奏は分かりやすいな。」


「え?」


「その顔詩を取られて悔しいって顔してる。」


「……っ!」


図星すぎる。

思わず言葉が詰まった。


「ち、違っ……!」


否定しようとしても、声が出ない。


(いや……違わないか。)


だってそのちゃんが笑ってるだけで嬉しいし。


誰かと楽しそうに話していると、少しだけ寂しくなる。


そんな自分がいる。