無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「そ、それは……仲間として、ですよね?」

奏くんは一瞬だけ固まる。

それから照れくさそうに頭を掻いて笑った。

「あー……うん。
もちろん、仲間として!」


そう答えながらも、耳はほんのり赤く染まっている。


(……なんだろう。)


胸の奥が、少しくすぐったい。

その時だった。

「こらーーー!奏ーー!」


紗羅ちゃんが両手を腰に当てながら駆け寄ってくる。


「また詩ちゃん独り占めしてるー!ずるいずるい!」


舜くんも苦笑しながら肩をすくめた。

「奏、もう離してやれ。」


「あっ、ごめん!」

奏くんは慌てて腕を離す。

私は小さく笑いながら、三人の顔を見渡した。

(やっぱり……この場所が、一番落ち着く。)

そう思いながら、私はもう一度ステージへ視線を向ける。

スポットライトが灯り、Luna novaのメンバーがそれぞれの楽器を構えた。

頼くんの腕には、私が貸したギター。

大切そうに抱えている姿を見て、自然と笑みがこぼれる。

(頼くん、頑張って。)

私は心の中で、もう一度そっとエールを送った。