無口な君は、誰よりも綺麗だった。

最後の一音が響き終わる。

ジャーン――。

余韻だけを残して、私たちの演奏は幕を閉じた。

「きゃあああーーー!!」

「Astral最高ーーー!!」

「またライブ行くねーー!!」

「次も絶対観るーー!!」

会場いっぱいに拍手と歓声が響く。

私は思わず笑みをこぼした。

(……終わった。)

楽しかった。

本当に、あっという間だった。

四人で客席へ向かって深く一礼をする。

そして笑顔で手を振りながら、ステージ袖へ戻った。



舞台裏へ入った瞬間。

「そのちゃーーん!!」

ぎゅっ。

「わぁっ!」

突然、奏くんに抱きしめられる。

「楽しかったね、そのちゃん。
最高だった!ありがとう!」

「う、うわぁ……奏くん。」

あまりに突然で、心臓がどきどきする。

「こらーー!奏ー!」

紗羅ちゃんが頬を膨らませる。

「私にも詩ちゃんとハグさせてよー!」

「あーごめんごめん!」

奏くんが笑いながら離れると、今度は紗羅ちゃんが勢いよく抱きついてきた。