無口な君は、誰よりも綺麗だった。

練習してきた何百回もの時間が、今この瞬間に繋がっていく。

速く。

優しく。

時には激しく。

一本一本の弦に想いを乗せて奏でる。

「うわぁぁぁ!!」

「すごい!!」

「かっこいい詩ちゃーーん!!」

歓声が波のように押し寄せる。

私は思わず笑ってしまう。

(あぁ……。)

(楽しい。)

(こんなに音楽って、楽しかったんだ。)

もう、誰かと比べられることなんて怖くない。

もう、一人で抱え込むこともない。

今の私は――

大好きな仲間と一緒に、このステージに立っている。

(ありがとう。)

心の中でそっと呟きながら、私は最高の笑顔でギターを奏で続けた。