無口な君は、誰よりも綺麗だった。



放課後。


ギターボーカルの件を話し合うため、音楽室へ向かっていると、小さな背中が目に入る。


黒いパーカー。


ギターケース。


(園崎さんだ。)


今日も屋上へ行くのだろうか。


そんな期待が胸をよぎる。


少し距離を空けて後を追うと、園崎さんは屋上の扉の前で足を止めた。


「園崎さん。」


後ろから声を掛ける。


ビクッと肩を震わせた園崎さんは、ゆっくり振り返った。


「……っ。」


「入らないの?」


そう尋ねると、園崎さんは何も言わず、屋上の中を指差した。


不思議に思って覗き込む。


そこにいたのは――。

藍と、昼間の男子生徒だった。


(二人とも、また……。)


思わず苦笑する。