――夏の野外フェス当日。
朝から胸が落ち着かない。
緊張しているはずなのに、それ以上にわくわくが止まらなかった。
(今日なんだ……。)
この日のために。
四人でたくさん練習してきた。
笑った日も。
悔しかった日も。
全部、このステージへ繋がっている。
◇
出番まであと十分。
私たちは舞台袖で待機していた。
それぞれ最後の確認をする。
私はいつもの白いエレキギターを抱え、一本一本丁寧にチューニングを合わせる。
ポロン……。
優しく音を鳴らして確かめる。
紗羅ちゃんはキーボードの設定を確認し、舜くんはドラムスティックを軽く回していた。
私はペットボトルを手に取り、一口だけ水を飲む。
(……大丈夫。)
そう自分に言い聞かせながら深呼吸をした。
その時だった。
「……。」
ふと奏くんの方を見る。
いつもなら、
「よーし!楽しもう!」
と笑っているはずの奏くんが、今日は違った。
ステージの向こうを見つめたまま、目を大きく見開いている。
手も、少しだけ震えていた。
朝から胸が落ち着かない。
緊張しているはずなのに、それ以上にわくわくが止まらなかった。
(今日なんだ……。)
この日のために。
四人でたくさん練習してきた。
笑った日も。
悔しかった日も。
全部、このステージへ繋がっている。
◇
出番まであと十分。
私たちは舞台袖で待機していた。
それぞれ最後の確認をする。
私はいつもの白いエレキギターを抱え、一本一本丁寧にチューニングを合わせる。
ポロン……。
優しく音を鳴らして確かめる。
紗羅ちゃんはキーボードの設定を確認し、舜くんはドラムスティックを軽く回していた。
私はペットボトルを手に取り、一口だけ水を飲む。
(……大丈夫。)
そう自分に言い聞かせながら深呼吸をした。
その時だった。
「……。」
ふと奏くんの方を見る。
いつもなら、
「よーし!楽しもう!」
と笑っているはずの奏くんが、今日は違った。
ステージの向こうを見つめたまま、目を大きく見開いている。
手も、少しだけ震えていた。


