無口な君は、誰よりも綺麗だった。

その瞬間。

ガラッ。

練習室のドアが開いた。

「次、合同見学会に参加する学校はこちらです!」

スタッフの案内で、廊下には他校のバンドが集まり始める。

「えっ……。」

「あれ。」

「本当にAstralだ。」

「学園祭の動画の人たちじゃん!」

ひそひそと話す声が聞こえてくる。

「ボーカルの子、動画より綺麗……。」

「生で見られるなんてラッキー!」

そんな言葉に、私は思わず俯きそうになる。

でも。

「そのちゃん。」

奏くんがそっと私の肩を叩いた。

「大丈夫。」


「うん……。」

私は小さく頷く。

その時だった。

人混みの向こうから、見覚えのある四人が歩いてくる。

「……。」

飛鳥。

羽純。

成くん。

頼くん。

4人も聴きに来たんだ。