無口な君は、誰よりも綺麗だった。

受付を済ませると、スタッフの人がマイクで案内を始めた。

「それでは皆さん、これからオリエンテーションを行います!荷物を宿舎へ置いたら、運動できる服装へ着替えてグラウンドへ集合してください!」

「はーい!」

あちこちから元気な返事が聞こえる。

私たちも部屋の鍵を受け取り、宿舎へ向かった。



「わぁー!」

部屋へ入るなり、紗羅ちゃんが嬉しそうに声を上げる。

「修学旅行みたい!」

畳の部屋には四人分の布団が綺麗に並べられていた。

窓を開けると、山の風がふわっと入り込んでくる。

「気持ちいい……。」

思わず呟く。

「そのちゃん、荷物ここ置けばいいよ!」

「ありがとうございます。」

私はギターケースを部屋の隅へ丁寧に立て掛けた。

二本とも無事。

それを確認して、ほっと息をつく。

「詩ってほんとギター大事にしてるよな。」

舜くんが笑う。

「……うん、大切な相棒なので。」

その言葉に、奏くんも優しく笑った。

「そのちゃんらしい。」