無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「……良かった!そのちゃんが笑ってくれて。」

そのちゃんはゆっくり俺を見る。

少し赤くなった目元。

でも、さっきまでとは違う。

その瞳には、ちゃんと光が戻っていた。

「……奏くん。」


「ん?」


「奏くんのギター、お世辞にも上手とは言えないです。」


「ぐはっ!まさかの追い打ち!?」

思わず胸を押さえると、そのちゃんはまた笑った。


「でも。」


その一言で、俺は顔を上げる。

「温かくて、ちゃんと心に届きました。」


「……ほんと?こんな下手でも?」


そのちゃんは優しく微笑む。


「はい、ありがとうございます奏くん。」

夕焼けの海を背景に笑うそのちゃんは。

今まで見た誰よりも綺麗だった。