無口な君は、誰よりも綺麗だった。

(……変わってない。)


(この人たちは、今でも何も変わってない。)

気づけば、私は立ち上がっていた。

ゆっくりと。

四人の方へ向き直る。


「……ふざけないで。」


震える声だけど、その声は少しずつ強くなっていく。


「完璧じゃなかったら……!
貴方たちは、私なんて要らないくせにっ!!」


店内が静まり返る。

周りのお客さんたちの視線が、一斉にこちらへ向く。

それでももう止まれなかった。


「私は……完璧なんかじゃない!!
ただ、音楽が大好きで……誰よりも努力してきただけ!!」


涙が溢れて視界が滲んでいく。


「私はあなたたちに……。」


息を吸って。

震える声で、最後の言葉を吐き出した。


「……二度と、出会いたくなかった。」

その瞬間、私はカバンを掴みギターケースを背負う。

誰の顔も見ないまま。

その場から勢いよく走り出した。