無口な君は、誰よりも綺麗だった。

(……私が音楽を続けてたら、何か悪いの?)

ようやく見つけた居場所、ようやくまた歌えるようになったのに。

そんな言い方、しないで。

胸の奥でそう思っても、私は何も言えなかった。

その時だった。
ふいに、誰かの手が私の髪に触れる。

「……っ。」

驚いて肩を震わせると、そこにいたのは成くんだった。


「詩ちゃん、髪金髪にしたんだ〜
一瞬誰か分かんなかったけど……やっぱりSonoさんの面影あるね。」


「……。」


成くんは昔から一番お姉ちゃんと私を比較していた。


「Sonoさんならもっと──
やっぱり姉妹だから違うな。」


そんな言葉を、何度も聞いてきた。

胸の奥が、じくりと痛む。

すると今度は、頼くんが口を開いた。

「うーん……でもさ。ここで会えたのはちょうど良かった。園崎さん、もう一度俺らとバンドやらない?」


「…………は?」

思わず心の中で声が漏れる。

何を言ってるの、この人たち。

私の気持ちなんて、お構いなしに。

四人は勝手に話を続けていく。

飛鳥が笑いながら言った。

「おう、そうだな!
今ちょうどボーカルがいなくなってさ。」


「詩は完璧だし、代わりに入ってくれない?」


――その一言で。

私の中で何かが切れた。