無口な君は、誰よりも綺麗だった。

詩side

今日は活動終わりに、Astralのメンバーでファーストフード店に来ていた。


「詩ちゃん、何食べるー?」


紗羅ちゃんが私の腕に抱きつきながら、メニューを見せてくる。


「えっと……私はポテトと飲み物だけで大丈夫かな。」

そう答えると。

紗羅ちゃんはすぐに笑った。

「じゃあプチパンケーキ、私と半分こしよ♡」


「……うん。」

放課後にこうやって誰かと寄り道すること。

前の私なら、考えもしなかった。

音楽室と家。

その二つだけだった私の世界が。

少しずつ広がっている気がする。

……楽しい。

そんなことを考えながら。

注文したものを受け取り、席を探していた時だった。


「……あれ?」

突然。

後ろから声が聞こえた。


「お前、もしかして……園崎詩?」


フルネームを呼ばれる。

その瞬間。

身体が固まった。

ゆっくり振り返る。