無口な君は、誰よりも綺麗だった。

飲み物を買って音楽室に戻ると。

「あ!詩ちゃん、奏、おかえりー!」

紗羅が笑顔で手を振る。

「ただいまです。」

「ただいまー。」

そう返して、元の場所へ座る。

すると。

紗羅はすぐにそのちゃんの隣へ行き、いつものように抱きついた。

「詩ちゃん今日も可愛い〜!」

「さ、紗羅ちゃん……。」

慌てるそのちゃんの様子を見ながら。

(……。)

なんとなく。

少しだけ羨ましいと思ってしまった。

紗羅は自然にそのちゃんに触れて。

自然に距離を縮めて。

俺にはまだできないことを簡単にやっている。

……いや。

何考えてるんだ、俺。

そんなことを思っていると。