無口な君は、誰よりも綺麗だった。

さっきまでギターを弾きながら浮かべていた柔らかな笑顔は、もうどこにもない。


教室で見せる、あの無表情な園崎さんに戻っていた。


静かにギターをケースへしまうと、そのまま俺の横を通り過ぎようとする。


「ま、待って!」


思わず声をかける。

園崎さんの足が、ぴたりと止まった。

だけど、振り返ることはない。


「あのさ……さっきの歌。」


「……」


「すごく、綺麗だった。」


その一言に。


園崎さんの肩が、ほんの少しだけ震えた気がした。