無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「ちょっと飲み物買ってきます。」

そう言って立ち上がる。

「みんな、何か欲しいものありますか?」

すると。

「えー!いいの?」

紗羅が嬉しそうに手を挙げる。

「じゃあ私、コーラ!」

「俺はブラックで。」

舜もいつものように答える。

「奏くんは?」

詩ちゃんに聞かれて。

俺は一瞬、言葉に詰まった。

……。

少し考えてから、ゆっくり立ち上がる。

「そのちゃん、俺も一緒に行くよ!」

「……え?」

そのちゃんが少し驚いた顔をする。

「……じゃあ、一緒に行きましょうか。」

「うん!」

「ごめんね、ありがとう詩ちゃん!」

「奏、頼んだわ。」

二人に見送られながら。

俺はそのちゃんと一緒に音楽室を出た。


正直に言えば。

二人きりになりたくて、つい行動してしまった。