無口な君は、誰よりも綺麗だった。

すると。


「そのちゃん。」


奏くんの優しい声が聞こえた。


顔を上げられないでいると。


奏くんの手が、そっと私の頬に触れる。


そして、ゆっくり顔を上げさせられた。

「下を向いちゃだめ。
そのちゃんは、何も悪いことしてないんだから。」


「堂々としていいんだよ。」


「俺ね。」


奏くんは少し笑った。


「最初にそのちゃんの歌を聴いた時。」


「Sonoさんの妹だからとか、そんなこと全然知らなかったし、ただ……園崎詩の歌に、心を掴まれた。」


胸の奥が熱くなる。

「だから俺が知ってるボーカルはSonoさんの妹じゃなくて、Astralの園崎詩。」