無口な君は、誰よりも綺麗だった。

昼休み。


私は一人で屋上にいた。


いつもの場所。


誰にも邪魔されない、私だけの場所。


お昼を食べ終えると、ギターケースを開く。


ギターを取り出して、静かに弦へ指を添えた。

ぽろん……。


小さな音が屋上に響く。

だけど。

いつもなら自然と浮かんでくるメロディーが、今日は出てこなかった。


(怖い……。)


また比べられるかもしれない。

また期待されるかもしれない。

また失望されるかもしれない。

昔の記憶が、頭の中をよぎる。

私は力なく、もう一度弦を弾いた。